多自然型護岸工 栗石粗朶工 既設ブロック布設替
平成8年度設計、河川護岸工

農地河川のショートカット部。現況の生態系が残らないため、極力改修前の多様な生態環境を再生する様考慮した。左岸は南である事から、カバー効果による水温の上昇防止等を期待し、現況に多く生息していた柳を用いた栗石粗朶工。右岸は既設連接ブロックを再利用・布設替+覆土。法尻には捨石。施工後、数年を経て写真の様に一応、河岸植生の再生を果たしている。今後は適切な維持・管理による更なる多様化が期待される。
多自然型護岸工 連柴柵工 玉石帯工 同一現場の施直後の状況

栗石粗朶工の法尻には連柴柵工。柳が短期間で繁茂している。
また、河床部には、改修により単調で、一様な流れとなる事を防ぐため木杭・玉石を用いた堰を設けた。(設計上は帯工と呼称)
多自然護型護岸工 ほたる水路 平成8年度設計、河川護岸工(ほたる水路)

ホタルの継続的な生息を目指し、産卵箇所、幼虫の生息条件、餌となるカワニナの生育等を考慮し多様な環境を造成。完成後、管理委託先へ確認したところ、順調に生息、モデルとして各地から見学に訪れる人もいるとの事。ホタルという単一種の対する配慮が多自然か?という疑問もあるが、ホタルのためのみに行った事やある種に対する抑圧は無く、在来種を人為的にホタルと考えた設計である。
多自然型護岸工 瀬・淵の造成 平成5年度設計、河川護岸工(低々水路護岸)

河道内堆積土砂の除去とそれにより失われる植生の回復を目指し低々水路と護岸工の設計。写真箇所には自然石や木工沈床を組み合わせ人工の瀬・淵が設けられている。
多自然型川づくり、(近自然河川工法)がポピュラーになる直前の設計であり、砂河床への巨石配置等、手法には試行錯誤の感は拭えないが、目的はある程度達成されている様に考えられる。
過去に設計した現場を紹介します。